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遠方に住む母と、毎朝電話で話をしています。
先日、ガス給湯器の調子がおかしいと母が言いました。
もう何十年も使っているはずだから、仕方が無いなぁと思います。
いくらかかるのかしら・・・・ドキドキ
母が持っている預金は僅かです。
どうして母は、こんな風になるまで家のことをほっておいたのかしら？
と、言いたいけれど
それを言うと、母の面倒が見れなくなるから私は口を閉じます。
母は、体こそ不自由ですが頭はしっかりしているし
自分がしたいことを、したいようにするのです。私の言葉はいつも届きません。
さて、給湯器ですが半導体不足で品薄状態だとテレビで言っていたので
地元のガス屋さんに連絡をすると、品物はあるということでした。
「あのお婆ちゃんが一人で住んでいる所ですよね？」
・・・そうよ。 ← 無言
田舎で、母のように腰が90度に曲がった姿を見れば、よく一人でおいて置くわ・・・
と言う、無言の圧力が私にはかかります。
聞き流すしかありません。
ガス屋さんが明日来てくれ事を、夕方連絡しました。
すると母は、「水道管が腐ってきて水が漏れてる」と言いました。
次から次です。
母が亡くなるまで、あの家、持つのかしら・・・・？
100年は建っているよね、あの家。
以前、瓦を変えた時
「この家は、何があっても大丈夫」と言って貰っていると母が言っていました。
・・・その時から何十年経っていることやら。
みんな、他人事ではありません。
母は、自分がこれほど長生きするとは思っていなかったのです。いつも、「早く死ぬから」と言っていました。自分は７０代で亡くなると、本当に思い込んでいたんです。
年を取って引越しも出来ない、リフォーム工事をするお金もないってなると
どうなるのかしら？
私はそんな心配をすぐしてしまうんですが、夜、夫が帰って来た時その話をすると
「新しいの、早くつけたらいいやん。つけてあげ～」と言いました。
「え～～～。また、お金がかかるやん」と私が言うと
「いいやんいいやん、安いもんや」と毎回同じことを夫は言ってくれます。
私は夫がそう言ってくれるので、とても安心して母の面倒を看ることが出来るのです。
「いいやんいいやん、安いもんや」の言葉、この４年間にどれだけ心が軽くなったか。
こんな時、うちの夫はとても頼りになります。
実際、動くとこは何もしないし、出来ないんですが
私の安定剤にはなってくれるんです。
それにしても、この４年間で母の家の中は、全て新しいモノになりました。
いつか書いてみたいと思います。
それではまたね。
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