値段を見ないで買い物をする母

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遠方に住む８４歳の母は４年前から一人暮らしをしています。

私は以前は毎月帰省していて、一度帰ると長い時は１ヶ月間滞在して

実家の後片付けしていまいした。

それが２週間になり１週間になりだんだん短くなり

コロナで行けなくなる前は2泊3日の帰省になっていました。

母は頭はしっかりしています。

ディサービスでお風呂に入れてもらい買い物はヘルパーさんにお願いしています。

母とは毎朝電話で話すのですが、先日こんなことを言っていました。

「この前トマトを買って来てもらったら５５０円もしてびっくりしたわ～！！恐ろしくてトマトは買えないわ～」だって・・・・

そうです。

最近トマトは高くて私も買い控えをしていました。

タイトルの「値段を見ないで買い物をする母」

誰しも一度はしてみたいと言う願望、ありますよね？

たくさんお金があれば、そういう生活をしてみたいと言うことです。

しかし、母の場合はそうではない。少ない年金生活をしています。

買って来て欲しいモノをメモ書きして、それをヘルパーさんに頼んでいるのですから

今、何がいくらくらいするか分からないまま買い物をして貰っているのです。

そりゃ、ドキドキするわ・・・この物価上昇！！

頭もしっかりしているでしょう？

そうなんです。頭はしっかりしていて体は言うことが聞かないパターン。

いつまで一人暮らしが出来るか分かりません。

こちらに呼んで同居をしようと夫が言ってくれるので

先月から同居が出来るマンションを探していました。

なかなか私たちが買えるマンションはありません。

夫はもうすぐ年金生活者になるでしょう。

思い悩んで親戚に助言を求め、電話をしてしまいました。

いつも母の顔を見にいって下さる従兄のお嫁さん。

彼女が言うには、母はとてもしっかりしていてまだまだ一人暮らしが出来ると言います。

だから、知らない土地に引越すより

今の生活を続けていく方がいいんじゃないかと言う意見でした。

そうよね。私だってずっとそう思っています。

ただ、私が心苦しいだけなんです。

「一緒に暮らしたら喧嘩ばっかりしてるよ～」の彼女の話に

冒頭のトマトの件が頭をよぎりました。

母はしっかりして

自分で自分の生活を維持する力がまだある、と言うこと。

自分でこうしたいっと言う我儘な所も健在です。

先月はマンションをあちらこちら探していても

いい物件はない。

母のことはこうして悩みながら、ずっと悩みながら過ごしていくんだと思います。

近くに住んでいないからこそ、心配であり

こちらに呼べば、間違いなく母はディサービスに行かなくなることは明白。

世の中に、こんな悩みを持つ人はたくさんいるんだろうなぁ。

母はまだとても元気です。

もう暫くは、この問題は保留にしておきます。

では、またね。

母に送っているモノ

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